遠くて、近くて、でも遠い。

近い存在に感じさせることの副作用。

 

トンバン5人を知って、ファンカフェという組織(笑)も知って(ちなみに、知ってる方は知ってると想いますが、豆花 YJLBさんはファンカフェではないのです。中国のファンの方が集まる掲示板のようなところであって、専用のファンサイトやHPはありません。なので管理者というひともいないんです)、だんだん日が経つにつれ、当時のKPOPとゆう世界もわかってくるようになりました。そしてその頃と今でも変わらない、むしろ加速してるのかもと思うのが、アイドルとファンとの距離感の縮まり方です。

 

自分が知ったころはすでに韓国ではトップアイドルだった5人ですが、移動しているときや収録時、ファンが彼らに殺到する距離感のなさにびっくりしまくりでした。空港もどこもセキュリティがほとんどされてないような状況ばかり。空港入り口から手荷物検査までの間にもセキュリティのためのロープも全くないため、ファンが好き放題になだれこんでの大混乱。以前日本の某アイドルも同じ目にあって腰が抜けるほど怖かったと語っていたほど、5人の移動はいつも酷い状況でした。だって想像してみてください、例えば自分が空港に入る、そのとき目にした大勢の人たちがいきなりすんごい興奮状態でこっちに駆け込んでくるとしたら!ラッシュ時の新宿駅や渋谷駅並みの大混乱が自分めがけて殺到してくるとしたら!!「わわわわわっヽ(@▽@;)ノ!!」じゃすまないですよねwwあれは良識あるファンがどんなにクレームつけても、決して変わらないのは、KPOP・ワールドのお約束ゴトなのかなと想いますよ。日本に住む韓国のひとに聞いたら「あの大混乱が人気の証拠だと思ってるからね」と冷ややかに言ってました。^ ^; 自分はいつか5人がケガするんじゃないかとひやひやものでしたけども。

 

そしてもうひとつ新たに知ったのが「ファンミーティング」という単語。初めてこの単語を知った時、マジに「たくさんのファン同士がこれからの応援を話し合うイベント」

だと思ってました!(爆)_( ̄▽ ̄)ノ彡☆ばんばん! だから勝手に「きっと各地のファン代表が選ばれていろいろ話し合うんだろうな」と思ってたんですよwww だからアイドル本人が登場してゲームやったりファンとふれあうイベントなんだと知ったときに、またもやノケぞってびっくり!「エエェェェェΣ(゚Д゚ノ)ノェェェェエエーッ」な、なんだそれっ?!ライヴでもないコンサートでもない、ファンとのイベント?!....大変だなあ....トンバン5人ってほんっとにいろいろやるんだなあ....ってまず想いましたねい。(´・_・`)

ちなみにMayさんはライヴとBigeastのファンイベント以外、サイン会もタッチ会もその他もろもろファンのためのイベントに参加していないのです(≧∀≦)ゞ なのでライヴ会場やBigeastイベントで”神様ありがとう”席にならない限り(笑)、5人を至近距離で観たことはありませんのだ。なんで行かないのかさんざん言われてきましたが、なんでかなあ。てへへ。.

 

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 「どうでもいいです。オレは眠い。」

 

彼ら5人もそのファンミーティングやサイン会、そしてカムバックと呼ばれるKPOP独自のアルバムリリースのためのショーケースを怒涛のようにこなしてました。このカムバックとゆうのが本当に大変なんですよね。KPOP独自のシステムとゆうか、彼らの国ではシングル発売というものがほとんどないので、アーティストやアイドルはいきなりアルバム発売をすることでファンの前に現れることになる。そして発売してからが彼らの活動のすべてになるとゆう。日本だと発売までにプロモーションを主に行い、発売されればひとつの区切りを迎えますが、それとは別に年間通してメディア取材や番組出演は行われます。だけどKPOPアイドルはアルバム・プロモーションこそがいちばんの活動期間。できる限りのステージや収録、各種イベントや多数の音楽フェスに出演し、政府行事関連のゲストや〇〇大使(ゆるキャラではないw)もやったりする。ほんっとにあらゆるところに引っ張り出されます。もうよく知られたことですけど「MIROTIC」カムバック時の5人のスケジュールはほんっとにハンパなかった。絶対ありえないだろうというような過密スケジュールの連続で、もしかしたら5人は当時、自分が今どこにいるのかよくわかってなかったんじゃないかと想うときあります。もうね、じぇーさんなんかもカメラが向いても無表情なときありましたよね。チャミも疲れた顔してるなと心配した日は数知れず。ユノの表情もキツかったときあったなあと。もちろんユチョンもだし、シアたんもどこか反応が鈍くなってたときありましたね。

 

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きっと今もKPOPアイドルは同じような生活・活動を要求されるのだろうなあ。プライベート時間もほとんど持てず、だけどいったん外へ出ればファンの殺到を受け、日本以上に逐一こんなところに行ってた・やってた・買ってた、そして食べてたとネット上に情報が飛び交う。そしてKPOPで怖れるべきなのは、このネット上の行動・活動情報の渦に詳細な発言や体験報告が「怒り」「不満」そして「妬み」を含んで流れる時だと思います。それはもうまるで「公開裁判」に近いと感じるときがありますねい。彼らだって人間ですからいつも笑顔でいられるわけじゃないし、ぶすうっとしていたいときもある。ファンに対してだって365日アイドルでいられないですよ。ファンイベントをすっぽかすとか(ほんとにやっちまったアイドルがいたのには驚愕w)ライヴリハーサルに遅刻して開演が遅れるとか、そんなことしたわけでもないのに酷いバッシングを受けてしまう。ちょっと恋愛事情がバレたとか、夜遊びしてるのを目撃されたとか....そんなことまでまるで犯罪でも犯したような攻撃を受けます。

 

ファンミーティングが行われて一緒にゲームやったりハグしてくれたり、少し会話ができたりして、ファンにとっては彼らをぐいっと身近に感じることができます。そんなサプリメント以上の活力剤を飲んだように(笑)いっそう応援する熱があがる副作用なのでしょうか、身近に想う5人に対して「こうすべきだ」「こうしてほしい」とものすごい身内感覚の意見が飛び交います。あげく「〇〇したらもうファンやめますから」なんて誰に伝言してるんだろうというファンも。

 

ほんっとにね、カムバックなるものをがんばってる5人がかわいそうだって心から想いました。それぞれの活動が始まったころもさんざんな叩かれ方をして、どうしてこんなに言われなきゃいけないんだろうって。こんなにお仕事がんばってるのに。いっしょうけんめい生きていこうとしてるのに。

例えばユノさんはイラついたとき、すっと顔をあげて固く唇を結んだ表情がとても厳しい。とくにその横顔を見るとわかりますよね。反対にじぇーさんは視線をふせて誰も見ようともしません。言いたいこといっぱい抱えこんでるんだろうな....と。

 

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彼らは自分の世界からは遠い存在のはずのひとたち。でもそれを身近に感じてもらうことでより親しみや愛情をかけてもらおうと、事務所やエージェントが彼らをファンの目の前に並べてきます。タッチもハグも、サインもプレゼントもできる。そこには「情」も生まれるのでしょう。でもやっぱり彼らはファンの日常生活からは遠い存在であり、だからこそ輝いていられるはずなのです。引き寄せることができないものを身近にできたと思い込む。けれどそれは現実ではなく数時間のふれあいのなかだけのこと、もしくはネット上で見る彼らの写真や情報にふれている時だけの幸福感です。そこをわかっているファンなら問題ないしフツーはそうだと思うんですけど、なかにはそのへんが曖昧になっていくひとたちがいるんじゃないかな。アイドルとのその距離感の混乱が、過激な副作用を引き起こすのかもしれません。

 

10年ほど前、5人が江の島へ行った映像を久しぶりに観ました。たくさんの観光客のなかを歩きながら食べたり、お店で注文したり、時にはすれ違うひとたちと話したり。まだ一般的にはほとんど彼らの名前が知られてなかったことで、ほんとうにゆったりと笑顔いっぱいにはしゃいでましたねい。そしてカメラを一斉に向けられたり大騒ぎで追いかけられることもなかったことに、後日インタビューでふれていました。まだ大学生くらいの年齢だった彼らの、ほんとに自然な笑顔が観れる大好きな映像です。そして想い出すのはユチョンがひとり、ソウル北部を気ままに歩いているときの映像。静かで、ゆっくりした時間が流れるなかで、ユチョンは本当に優しい表情でした。

 

彼らは遠い存在。そして自分が知ってる場所、好きな街を歩き、もしかしたら年に1度は目の前で手をとれる近い存在。だけどやっぱり遠いままでいいから、5人にはあんな穏やかな笑顔のままでいてほしいです。